涼の成長記録

自らの人生に主導権を持つべく、独立を目指して2014年3月31日を持ってITエンジニアを退職。そんな23歳♂の成長記録。

20代で群れから抜け出すために顰蹙を買っても口にしておきたい100の言葉

もう半年ほど前に読んだものですが、ちょっとした出来事があって、この本の内容を思い出しました。
20代で群れから抜け出すために顰蹙を買っても口にしておきたい100の言葉


本書には、美辞麗句や社交辞令、そして噂や悪口といった時間泥棒の群れから抜け出すための、切り返し方について書かれています。過激な内容なので、賛否両論だとは思いますが、個人的にはストライクな1冊でした。ここに書かれた言葉を全て言えるかというと、20%ぐらいしか言えないと思うのですが、本書で重要なのは時間泥棒の群れから抜け出すための思想です。



社交辞令に付き合わない

相手から社交辞令で発せられたら、人生一度でいいから本音で返してみよう。ドン引きした相手は、二度とあなたに近づかなくなるかもしれない。そうすると人生でいいことが2つ起こる。偽物の友だちが差って行く。そして、本物の友だちが現れる。

信頼される人間になるためには、言行一致であるべきです。社交辞令の文句は言行一致ではありません。そういった社交辞令ばかりを言っている人と付き合うのは時間の無駄だし、自分も当然社交辞令を言うべきではないということです。


本書には、社交辞令で「近いうちに飲みに行こう」と言われたら、「今日はどうですか?」と返せとあります。本書で言いたいこととは異なるかもしれませんが、一緒に飲みに行く時間を作っても良いと思えるほどの相手なのであれば、その相手を言行一致させることによって、自分も相手も成長できるので、これは良いアプローチだと思います。


逆に、自分から誘う時もそうです。私は、本当にその人と食事に行きたいのであれば、「近いうちに」等ではなく、具体的な日にちを指定することにより、社交辞令で終わらせないようにするように心がけています。有言実行は言うまでもなくカッコいいし、不言実行もカッコいいですが、有限不実行はカッコ悪いし、信頼を落とします。そうならないように心掛けたいですね。



嫉妬に付き合わない

マイナスな世界に引き込みたい人たち

Q,好きなことばかりやっていると、そのうち罰が当たるぞ?
A.嫌いなことばかりやっているのは、毎日罰が当たっているようなものですよね?

本書の100の言葉で1番好きな言葉です。好きなことばかりやっていることを、良く思わない方には2つのパターンがあると思っています。


1つは前にも書きましたが、「若い人は兎に角苦労するべきであり、それを経ずして成功などあってはならない。」と考えているパターンです。
あなたたちは「頑張ってきた」だけ - 涼の成長記録

しかし、以下の記事を見ると、日本人の価値観というのは、そういうものなのかな、という気がしてきます。嘆かわしいことです。
ナナメシコウ : 下積みと奉公と根性の国、日本

日本人にとっての美徳には「下積み」「奉公」「根性」みたいなものが根強い。若い人は兎に角苦労するべきであり、それを経ずして成功などあってはならない。

目的とベクトルが合ってない苦労を積み重ねたって何にもならないでしょ。野球部入って球拾いしたらピッチャーになれるのか?万年球拾いやらせたら、球拾いのプロが出来上がるだけでしょう。


よくわからない謎の苦労を持ち出して、「苦労をしてないヤツはダメだ」と切り捨てる人。翻って、「あの人は苦労してるから報われて欲しい」という謎の応援をする人。


まだまだ日本はそういう価値観の中で物事が動いている。

なにそんなに熱くなっているの?

もう1つのパターンは、単純に嫉妬しているだけのパターンです。嫉妬している人間に対して時間を使うのは、実にバカバカしいことです。自分の選んだ仕事が辛いから、楽しそうに仕事をしている人を、自分の「仕事が辛い世界」に引き込みたいのです。


本書には、「なにそんなに熱くなっているの?」と問われたら「成功したいから」と即答しろと書いてあります。日頃から不平不満を言いながら流されるがままに生きている人は、自分の夢に向かって全力で取り組んでいる人を見ると、怖くなってきます。


そうした時に人が取る行動には、2つのパターンがあります。1つは、焦りを感じて自分の夢について考えてみるパターンです。もう1つは、先ほどのように嫉妬で邪魔をしたくなるパターンです。やはり、その人を自分と同じ世界に引き込みたくなってしまうのですね。


そして、こんなセリフが出てくるのです。「何でそんなに生き急いでいるの?」と。本書では、そういったことを言われたら「年老いてから成功したくないから」と即答しろと書いてあります。当然成功した期間が長ければ長いほどお得感満載ですものね。しかし、そうすると「明日交通事故で死んじゃうかもしれないのに」なんて訳の分からないことを言われてしまうのですよね。


私は基本的に、こういった啓発本を通して、そういった思想を学ぶことによって、何とか良い習慣を身に付けようと頑張っているだけの人間です。そのため、そういう気持ちは凄くよく分かるのです。しかし、そういう気持ちでいると、自分は決して成長することができません。その人を邪魔できたところで、自分の自尊心を底辺に保つことが精いっぱいです。そんな暇があれば、自分のその人に追いつくための努力をした方がよっぽど建設的です。



人生、金が全てじゃない

Q.人生、金が全てじゃないだろ?
A.だから生涯賃金を早く稼ぎ終えるんですよ。

綺麗事抜きにして、お金はあった方がずっと幸せになれます。お金はなくても幸せになれますが、あったほうが幸せに近付きやすいです。


お金があれば、良い物を使え、良いサービス、良い教育を受けることができます。私は決してお金持ちではありませんが、良い物は自分の時間を増やし健康を保つことができます。良いサービスは自分の良い学習になるし(そういう面では、東京ディズニーリゾートは凄く勉強になった)、良い教育も当然自分を高められます。


すると、尚一層自分の夢を叶えやすくなるのです。人生金が全てじゃないからこそ、その先にあるものを手に入れるために、お金があればそれにグッと近付くことができるようになるのです。逆に、頑張っている人に対して「人生、金が全てじゃないだろ?」なんて言葉を投げかけてくる人の方が案外、「お金を稼ぐためには辛い仕事をしなければならない」なんて悩んでいたりするのです。




悪口に付き合わない、気にしない

本記事を書くきっかけになった部分です。

噂するのはそこそこ楽しい。だから圧倒的多数の人たちは噂する人生で幕を閉じることを選ぶ。

そうなのです。噂話というのは、確かにそこそこ楽しいものなのです。そして、自分と同じレベルの人と、自分より頑張っている人の陰口を言うことで、少しだけ心の安定を取り戻すことができるのです。これは仕方ないと思います。人間というのは大多数がそういうものなのです。正直、私もそうだと思います。


しかし、著者は以下のように言います。
伸びる20代と沈む20代: 伸びる20代は、陰口を言われる側。沈む20代は、陰口を言う側。

石器時代から現在に至るまで人間には二通りしかいない。陰口を言いながら一生懸命の人に対して「アイツ、何一人で熱くなってんだよ」と群がって陰口を叩く人間と、陰口を言われながらも自分が信じた道を貫いて成功を収め続ける人間だ。


伸びる20代は必ず陰口を叩かれた経験を持つ。これは人類始まって以来共通の通過儀礼のようなものである。対して、99%の野次馬は自分が決して現状から動くことなく、評論家となって、挑戦者である伸びる20代にとって厳しい審査員になる。ところが、99%の審査員たちは、結局のところ、将来は挑戦者である伸びる20代の世話になり、養ってもらうことになるわけだ。この構図はこれから先の1000年も変わることはないだろう。


だから、陰口を言われたくらいで沈む20代グループに媚びてはならない。それでは、沈む20代グループの思いのままである。陰口は伸びる20代にとってはサクセスストーリーのテーマソングなのだ。


将来の挑戦者の1%でいるためには、噂する人生であってはなりません。人の陰口を叩いているような暇があれば、もっと自分にとって楽しくてプラスになることをすれば良いのです。陰口を言われても、自分の夢に向かって走ることを止めてはいけません。ましてや、頑張ることを恥ずかしいことだと思ってはなりません。そう思わせようとしてくるでしょうが、負けてはなりません。


本書には、「上がバカでやってられないよ」と言う人には「出世して抜かしたらどう?」と答えろと書いてあります。そして、「悪口を言っている人は単に嫉妬している人で、悪口を運んでくる人が悪意のある人だと気づく」と書かれています。逆に言えば、悪口を言っている自分は、周りからそう見られているということです。


今日、ちょっとしたことで陰口を叩かれていることを知って、ヘコみそうになっていました。自分の考えていることを真っ向から伝えたい、自分の悪い噂、あらぬ噂を流さないでほしい、そんな気持ちで一杯になりました。


しかし、この本から学んだことを考えると、ヘコむことがバカバカしくなってきました。悪口を言わないと心の安定を保てない人というのは、そういう群れにいるのです。そういう群れにも好かれないと成功が遠のく、というのも分かるのですが、今はそういう群れから抜け出して、志の高い人たちと関わっていたい。


特に、自分の世界を広げるのが下手くそな私がブログを始めたのは、新しい群れに入るための一歩になりました。id:sho322さんや、id:exfreeterさんのような方とコンタクトが取れたことに、とても嬉しく思っています。


そして、勝手に憧れていた存在のjMatsuzakiさんから、本ブログをfacebookでシェアして頂いたり、Twitterでリツイートして頂いたり、メルマガで紹介して頂いたり等、ブログを始める前の自分では考えられないような、Web上での出会いがありました。


そういった志の高い方々の中に、恐れながら入らせて頂くことによって、自分を大きく成長させることができます。これからも、図々しくもそういった中に飛び込んで、刺激を受けながら自分を高めながら、自分も何かしらの影響を与えられるような人間になりたいと思います。


とても長い記事になってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは。