涼の成長記録

自らの人生に主導権を持つべく、独立を目指して2014年3月31日を持ってITエンジニアを退職。そんな23歳♂の成長記録。

1時間でわかる図解カーネギー 早わかり

本記事で200記事目です。いつもありがとうございます。

さて、今日は以下の本を読みました。
図解 カーネギー早わかり (1時間でわかる)


丁度1時間デパートで時間を潰す必要があったので、購入してスターバックスで読了しました。かかった時間は丁度1時間でした。前に、以下を購入したのですが、なかなかヘビーなページ数なので手が出せていなかったのです。
新版 ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット): 「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー名言集」


そこで、この本を選択したわけです。さらっと学べる自己啓発書を好んでいるのは、前に記事に書いた通りです。
自己啓発本は、内容が浅くても良いじゃない - 涼の成長記録


自己啓発書の第一人者と呼ばれるカーネギー関連の書籍ですが、今回が初デビューでした。期待通り、学べることが多く、大変ためになりました。特に感銘を受けたのは、以下の部分です。

どこまで人の立場に立てるかが、成功・失敗の分かれ道

会社が出すビジネスレターにしても、企画書にしても、ほとんどが会社の立場からしか書かれていない。手紙や企画書を出す相手の会社の立場に立っているものは稀だ

ぐさりと来る言葉です。思い返してみれば、今まで何度か、障害発生時等に報告書を書いてきました。いずれも、相手の会社の立場を考えて書いたものではなかったような気がします。「相手の立場で物事を考える」ことの重要さは承知しているつもりですが、書面等ではなかなかそれが漏れているような気がするのです。



誰も「魚釣りのセオリー」を実践していない

私はイチゴクリームが好きなのだけれども、魚はなぜか虫の方を好むので、魚釣りをするときは、イチゴクリームでなく虫を針につけることにしている。人間に対する時もこれと同じ手を使わないことはないだろう。

なるほど。これは面白い比喩です。自分の好きな話ばかりをするのではなく、相手の好み、考え、価値観から話を切り出していくことが、人に愛されるための方法だと述べられています。魚釣りでは相手の好きなものを切り出すのに、人間を相手にすると、それができないのは少し不思議で可笑しい話ですね。



悩み・ストレスへの対処法

カーネギーの思想の中で、堀江貴文氏(最近この方の話ばかりしているようだけど)と似ている箇所を見つけました。

カーネギーの思想

カーネギーはとにかく忙しくしていることを勧めています。家のこまごまとした仕事をやったり、アルバムの整理をやったり、地域の活動に参加するのもいいし、仕事に没頭するのもいいでしょう。自分を「忙しすぎて悩んでいる暇がないんだよ」という状態にしておくのです。
人間の心は二つのことを同時に考えたり、悩んだりすることはできないようになっています。
だから、悩みやストレスの原因になったことを、無理やり忘れようとするのではなく、ただ心を別の事柄でいっぱいにしてしまえばいいのです。そうすれば、自動的に悩みやストレスの原因はあなたの心から追い出されてしまいます。

堀江貴文の思想

ネガティブなことを考える人は、ヒマなのだ。ヒマがあるから、そんなどうでもいいことを考えるのだ。独房での僕も、消灯前後から就寝するまでの数時間は、とにかく苦痛だった。少しでも油断をすると死のことが頭をよぎり、あの発作を起こしそうになった。もし、あなたがポジティブになりたいというのなら、やるべきことはシンプルである。うじうじ悩んでいないで、働けばいい。「自分にはできないかもしれない」なんて躊躇しないで、目の前のチャンスに飛びつけばいい。与えられた24時間を仕事と遊びで埋め尽くせばいいのだ。常に頭を稼働させ、実際の行動に移していく。働きまくって遊びまくり、考えまくる。それだけだ。

以下の書籍より引用
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく


私が妙にポジティブなのは、他に考えることが多すぎるからなのかもしれません。やりたいことと、考えていたいことが多すぎて、悩んだりネガティブになっている暇がないのです。別に意識して忙しくしているわけではないのですが、その点私は得しているなー、と感じました。


自己啓発を人に伝える時、基本的には伝える人々と同じ悩みを持ったことのある人間でなければ難しいです。元々明るい人が、明るくなるコツを伝授することは難しいでしょう。しかし、暗くて悩んでおり、努力して明るい人間になることに成功した人だけが、明るくなるコツを人々に伝えることが出来るのです。そう考えると、私は元々ポジティブな方ですが、その原因を掴めたというのは、人に啓発関連のコンテンツを提供する時を考えると、とても大きな進歩だと思います。



こぼれたミルクのことを泣いてはいけません。

Don't cry over spilt milk.(こぼれたミルクのことで泣くな)

7つの習慣でも、影響の輪と関心の輪があって、影響の輪に集中して影響の輪を広げていくことを推奨しています。こちらも似たような話になるのですが、もう済んでしまったことで悩んでいても、何も変わらないことを話しています。


こぼれたミルクはどうしても元に戻りません。そのため、避けられない事実は受け入れるしかないのです。そういった時間は、これから避けられること、自分が影響を働きかけることに使用すべきということです。


本書では、避けられないことの例として、他人・社会的習慣、過去、天災等を挙げています。また、避けられることの例として、人とのトラブル、ケガ、事故、自分の不注意等を挙げています。これは、7つの習慣を読んで以来意識していることです。自分のコントロールできる部分に集中することにより、高いパフォーマンスを発揮できるのです。



命令しても人は動かない

カーネギーによると、アメリカで財政家、法律家、外交官として成功したオーエン・ヤングという人は決して誰にも「これをしてくれ」とか、「あれをしてくれ」とか、「こうするな」、「ああするな」と命令したことがないということです。
誰に対しても直接的に命令するかわりに、オーエンはいつも「こうするのはどうだろうか」とか「ああいうふうにやったら、うまくいくと思うけど、どう思う?」とか、「このアイデアはどう思う?」とか、質問の形で言っていたそうです。

これを退職する前に実践しておきたかったです。人に物を頼む時、何故それが必要なのかは伝えるように意識していましたが、結局は私の頼み、命令になっていたのです。それを、質問形式で投げかけることによって、相手はそのことについて自分で思考してから行動することになります。


誰でも命令されてばかりいると気分がよくないもので、上記のようなアプローチで、自発的に行動するように働きかけることによって、お互いに良い関係を築きながら良い仕事ができるのだろうな、と感じました。将来私がどのようなポジションになっても良いように、しっかりと頭に焼き付けておこうと思います。



以上、少々引用しすぎな感じも否めませんが、学ぶことの多い良書でした。英語の勉強も兼ねて原著を読んでみるのも良いかもしれません。本書のあとがきに、「カーネギーの英語は、日本人にも大変分かりやすいレベルで書かれています」と書かれています。


今日も良い本に出会えたことに感謝です。
ではでは。