涼の成長記録

自らの人生に主導権を持つべく、独立を目指して2014年3月31日を持ってITエンジニアを退職。そんな23歳♂の成長記録。

ソフトウェアの世界でキャリアを築く4

現在、7章まで読み終わっているのですが、ラインを引いた場所の衝撃を忘れそうなので、時間を見つけてメモしていきます。
ソフトウェアの世界でキャリアを築く1 - 涼の成長記録
ソフトウェアの世界でキャリアを築く2 - 涼の成長記録
ソフトウェアの世界でキャリアを築く3 - 涼の成長記録

第3章 学校vs.会社

この章では、学生時代によく言われた「学校と会社の違い」について書かれています。

「会社も金魚鉢だ!」

本書では、学校をカリキュラム、つまり制約でがんじがらめになっている状態なので「金魚鉢」だと例えています。私はもう学生ではありませんが、この金魚鉢に住んでいる人も、金魚鉢の外には全く別の世界があると認識しておくことにより、新しい世界に飛び出したとき進むべき方向に迷わなくてすむと書かれています。


しかし、その後「会社も金魚鉢だ!」という見出しが表れます。

ソフトウェア開発者は、顧客・ビジネス戦略・製品企画にかかわる仕事とは無縁になる。簡単に言えば、そこは管理された世界であり、現実世界を映しているとは限らない。そう、会社もまさに金魚鉢だ。

大手企業になるほど、この傾向は顕著だとも書かれています。私は中小企業の幅広い謎ポジションのエンジニアなので、割と無縁ではないのですが、重要なのは、「自分の置かれた環境にあるこうした制約については、よく理解し敏感になるべき」ということです。


評価の尺度

学校と会社の違いが様々書かれているのですが、1番面白かったのは「評価の尺度」の違いです。学生は、通知表の成績が学校での成功の評価になります。しかし、会社では「貢献度」評価の尺度になります。つまり、ビジネスでは生産性に価値を置くということです。


ワイルドな生き方

今度のプレゼンテーションでも言おうと思っているのですが、ソフトウェア業界は、「すべてのものごとが数年以内に変わる世界」です。「ソフトウェア業界で働くのであれば、ダイナミックに急速な変化が常に起きていることを念頭に置かなくてはならない。」と書かれています。


少々引用しすぎな気もしますが、それだけ「良い言葉」が多いのです。

ハイテク業界固有の急速な変化に対応するために、ソフトウェア開発のプロフェッショナルは、長期的な視野に立って何事も学び続けなければならない。


確実なことは、もし楽々と登っているキャリアを望むのなら、ソフトウェア業界は最も向いていない業界ということだ。ワイルドな生き方が要求されているのがソフトウェア業界だ。

そう!私を奮い立たせるのはこれなのです!つまりワイルドに生きていきたいわけです。だいたひかるのネタで、

「みんなと同じ事はしたくない」 という、みんなと同じセリフ。

というのがあり、当時中学生か高校生だったか忘れましたが、このネタを見てから「皆と同じような単調で退屈な生き方はしない」と、学生ながらに心へ誓ったことを覚えています。それならば、ソフトウェア業界は最高です。人生を退屈せずにすみます。なんて素晴らしい業界なのでしょう。


インタビュー:Jon Bentley氏

この方は、言わずと知れた「珠玉のプログラミング」の著者です。「いつか読む」と2年ぐらい前からずっと思っています。マジで読まないと。。


この方の「成功」の定義が痺れます。

私の辞書では、成功とは「ひとつの試行が満足を与えて終了すること」と定義されています。


そして、「ソフトウェア業界にやってくる人たちに対して、最後に伝えたい一言はありますか?」という最後の質問に対してのメッセージがまた痺れます。

一番大事なことは、自分が愛することをせよ!ということです。プログラミングに対する私の情熱は、あらゆるレベルで大きく報われました。自分の夢を追い続ける人に、幸運と最高の楽しみがありますように―私が経験してきたように。


幸いにして、私は何故だか「幸運と最高の楽しみ」に恵まれています。それは、プログラミングに対する情熱を持っているからなのかもしれません。底辺エンジニアとはいえ、ここに恵まれているというのは、精神衛生上望ましいことです。そして、将来のキャリア構築の上で、必ずこの情熱が私を大きくしてくれるでしょう。


今は情熱だけで生きているような状態ですが、もっともっと内から外へ、インサイドアウトの精神で、周りに影響を与え、最終的には業界に影響を与えられるような、幸福と情熱に満ち溢れたエンジニアになりたいと思っています。否!なります!

ではでは。