涼の成長記録

自らの人生に主導権を持つべく、独立を目指して2014年3月31日を持ってITエンジニアを退職。そんな23歳♂の成長記録。

私が会社を許せない理由

時泥棒は弁済不能の十両の罪

江戸時代の言葉で、「時泥棒は弁済不能の十両の罪」というものがあります。人の都合を考えずに押しかけてくる人、約束の時間を守れない人等、平気で人の時間を奪う奴は"十両の罪"だと言われていたのです。


お金であれば返済することはできますが、時間は返済することができません。そのため"弁済不能"なのです。そして、江戸時代では十両盗んだら死罪でした。つまり、時泥棒は死罪にも相当すると、考えられていたわけですね。平気であなたの時間が奪われることについて、時間をお金に例えるなら、あなたの貴重なお金を、目の前で財布から抜き取り、平気でドブに捨てられる、といったイメージです。



時間外労働

不当な時間外労働をしなければならない会社は、管理者が労働者の時間を軽く見ています。雇用契約外の勤務をしなければならない状態になるということは、労働者の時間を"無駄"に奪っているということです。そういう会社に限って、「残業によって、人より経験を積める」とか、訳の分からないことを平気でぬかすのです。


その発言そのものが人の時間を甘く見ています。会社にいる時間が、その労働者の人生経験の向上において、1番クリティカルに影響するのだと考えているのなら、とんでもない勘違いです。むしろ逆です。労働者にとってベストな経験を積む時間を奪って、労働させているのです。それで手当も出ないのだから、完全に時間泥棒です。


遅刻は許さないのに不当な時間外労働は許される謎の風潮があります。遅刻をする人間は当然「時間にルーズ」ですが、不当な時間外労働をさせることもまた、「時間にルーズ」です。逆に、何故そう思わないのかが不思議でなりません。何故そこまで平気そうな顔ができるのでしょうか?


人の時間を奪って何故平気なのでしょうか?まさか、私の時間を自分と同じ物差しで測って、「酒飲みながらテレビ見る時間が減るだけ」なんて考えているのでしょうか?前にも書きましたが、時間の使い方は人それぞれです。つまり、人々の時間の価値は平等ではありません。
"Time is Money(時は金なり)"は嘘だと思うけど、時間はある程度お金で買える - 涼の成長記録


人の時間の価値が分からない人間ほど、自分の時間の使い方が雑です。時間を投資する方法を知らないため1時間学習すれば毎回10分の時間で済むルーチンワークに、毎回30分費やします。仕事に追われ、自己のスケジュールもまともに組めず、いつもそのスケジュールに支配されています。


そんな人間が管理職になって、組織的に成功するはずがないのですよ。自分のスケジュールもマネジメントできないのに、複数人のスケジュールをマネジメントすることなんて、できるはずもないのです。そう考えると、仕事が詰まって時間外労働だらけの組織が出来上がることは必然的でしょう。


人の時間を平気で奪う時間泥棒に対処する方法は残念ながら存在しません。唯一できることは、時間泥棒と関わらないことのみです。会社そのものが人の時間を平気で奪う時間泥棒なのであれば・・・つまりそういうことです。

ではでは。